
このたびの東日本大震災で被災されました皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
私たち東山設計室では震災直後から、被災地に拠点を置く事業者として、そして建築の専門家として
「今何が出来るか」を常に模索し行動して参りました。
震災当初は県内を中心に建築物応急危険度判定と修繕無料相談、また沿岸津波被害を受けた地域での地震と津波による建物被害の応急処置のうえ修繕計画案を立て、被災地の皆様にご提案して参りました。
また只今、津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町(旧歌津町)伊里前地区を始めとする 街の再建復興計画案の作成を住民の方々と共に行っております。
弊社では前述したような独自のボランティア活動で被災地を訪れ、避難所で「住まい」を失った方々や、 震災で危険にさらされている「住まい」に住まわなくてはならない方々と触れ合う中で「衣・食・住」の重要性を改めて感じました。
その上で「住」の専門家としての次なる課題として、被災された皆様に早く以前の生活を取り戻していただく、 きっかけの一つとして安価でありながら安心・安全な「住まい」の提供を設計事務所の視点から復興支援住宅の開発と設計に取組み、 この度皆様に新たな生活に向けた空間をご提案することといたしました。

このプロジェクトを考えるに当たり、施主に対して個々の生活に合わせた言わば
オーダーメイドで「住まいづくり」をしている私たちにとって、基本部分と言えども
敷地条件や施主の顔が見えない「住まい」を計画する事が、
ある種設計事務所のポリシーを捨てる事になるのではないか?
他社ハウスメーカーの住宅と同じものを提案することにならないか?と様々な葛藤がありました。
その一方で今現在も「住まい」を失い、一日も早く「住まい」を手に入れたいと願う方々が目の前にいる状況で、
私たちの「住まい」に対する考え方も含めて一つひとつ問題を解決し、それぞれ違う多くの方々の生活に合わせることが出来る
「住まい」の提案に取組み、たくさんの特徴を盛込んだこの住宅を計画しました。
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